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「ラブミー」と「キスミー」

実はメロンの名前。


こんばんわ、Knorrです。


いろんな種類の雑誌が世の中にはありますが、
専門誌ほど関係ない人に衝撃を与えるものは無いと思います。

そんな雑誌があるのか!と思わせるほどに幅広いもの。


下手をすれば一般的には書店に卸されていないもの
というものもかなりの数存在しています。
主には学会誌。



農芸化学系の雑誌だと表題の「ラブミー」「キスミー」のような、
「これ、農協のオッサンがつけたのか、品種改良した博士がつけたのか…」
みたいな疑問が湧き上がるメロンなんかもありますし、
「フリーダムハウス1号」「ズバリ163号」という名前のキュウリの宣伝が出てます。


ちなみに、畜産系だと牛の広告がいっぱい出てます。


品評会受賞の牛が数百万とか数千万単位で。
父母・祖父母の血統から育てた人の名前、産地から肉の特徴まで。
牛の写真付。



私が初めて雑誌を担当したとき、最初に衝撃を受けたのは
「月刊セメント・コンクリート」 でした。

誰が買うんだ!?

とか思ったわけですが、まぁ普通に大学やらの研究施設の人が
普通に定期購読をしていくわけで。





バカみたいに量産される世界遺産雑誌とか、美術館雑誌とか、
鉄道雑誌あたりも「そこまで買うか?」と思いながらも、
ファンは全部買っていくから侮れない。
(例:某デアゴスティーニとか。)



何でこれを今日の日記に記そうと思ったかというと、
「こんな雑誌誰が買うんだ?」みたいなスレが、
2chまとめ系のブログに出てたのを思い出したから。



そこに上げられてる雑誌は確かに素人目には全く無関係。

でも、需要は普通の人が知らないだけで多いわけで。




ちなみに雑誌扱いだしてしばらくしてからうけた衝撃は
週刊誌で医学系の雑誌。
名前は忘れた。

一冊5000円くらいする週刊誌。


さすが、医学の世界。規模が違う。





医学系雑誌だと広告も「入れ歯の歯のセラミックを焼くための機械の広告」
とか、「簡単に注入できる浣腸の広告」とか、「手袋の広告」とかになります。
あとは薬の広告。


学校の先生向けの教育雑誌とかだと、
「給食作るためのでっかいしゃもじの広告」とか。


ちなみに人文系の雑誌はほとんどが他の専門雑誌の広告ばかりです。
あまり面白味はありません。





専門誌になればなるほど、マニアックな広告で面白いのですが、
最近は広告も減ってきて、専ら学会の案内が増えてきています。

雑誌製作において、広告掲載料はかなりの部分を占める要素だけに、
専門出版社の経営が危ぶまれていたり。




とりあえず、普通の人にも身近で、かつ「誰が買うの!?」と簡単に思わせる雑誌で
「俺が買うんだよ!!」って意見が多かった 学研のムー。


表紙はカルト。
広告もカルト。
記事もカルトで特集もカルト。


そしてどこででも売れるからどこででも売っている。



だから身近で馬鹿にされやすいのかもしれないけど、
馬鹿にしたヤツ、

ムーのバックナンバーフェア企画して上司に蹴られ続けている私に謝れ。
by dorirugr | 2008-08-26 07:59
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